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2018年1月11日木曜日

オーストラリアに転勤する・渡航前手続き編1

いろいろあってオーストラリア・シドニーに転勤することになりました。渡航は来月2018年2月末の予定ですが、ビザ次第です。せっかくなので、これから転勤を考えている人のためにも自分の備忘録のためにも、転勤にかかる手続きについて書いていこうと思います。

少しだけバックグラウンドを

今勤めているのはシリコンバレーに本社を置く、日本から見たらいわゆる外資系の IT 企業です。ときどきある外資系だけど国ごとに独立して現地採用を行っている会社ではなく、基本的にはどこで雇われる場合でもグローバルの基準で、どこで働いてもやっていけそうな人を雇う会社です。大抵はマネージャーのマネージャーくらいがまとめるチームから APAC (アジア太平洋地域) もしくはグローバルチームとなるので、日本で働く場合でも英語力だけでなくグローバルな視点が必要になります。
また外資系企業は一般的にポジションごとの採用で、人事からの命令で他のポジションに飛ばされることはないですが、キャリアアップをするためには自分で適切なタイミングで新しい環境に移っていくことが求められます。日本は比較的ポジションがある方ですが、それでも本社と比べるとできることは限られます。
上記のような背景もあり、新卒でも半分以上は帰国子女もしくは長期の留学経験がある人が採用されます。私は比較的珍しく短期留学さえもしたことがないので、その経験の無さを引け目を感じることがままあります。特に英語力。
というわけで、そろそろ新卒入社3年が終わるこのタイミングで、いずれにせよチームか場所を変わらないといけないなと思っていたので、身軽なうちに一度海外を経験しておくことにしました。諸事情によりシンガポールかシドニーが有力候補だったのですが、気候の点でシドニーを選びました。

社内の手続きとか

シドニーに異動すると決めたらマネージャーに連絡します。その後色々あって社内で承認されると、新たにオファーレター(内定通知書)が発行されます。駐在などと違って一度日本法人を退社した上で現地法人に入社し直すことになります。契約が変わるので年俸も新しくなりますし、退職金も出ます。同じような人を他の会社から引き抜くのに必要な金額に比例する、物価とだいたい比例した MRP (market reference point) というものに比例した年俸になります。シドニーは最低時給が高いのでその分 MRP も高いです。
オファーレターにサインすると社内のプロセスが始まります。引越しを担当する外部委託のベンダーや、ビザを取得するベンダー、出国地と入国地の税理士法人から連絡が来ます。

ビザの申請

ベンダーから連絡があってビザ取得のための説明を受けます。一応目標入社日を決めてこれなら大丈夫そうか、とかいう話はします。今回は Temporary Work (Skilled) visa (subclass 457) というのを取得します。3月からこのビザがなくなるので、どうしても2月中に異動したいのはこのためです。会社がスポンサーとなるので、おそらく社内でも何らかの書類を集めているのだと思いますが、私にはただ私が提出すべき資料を集めて Google Drive に上げるように言われます。以下が私の場合に必要な書類です。
パスポート
ETAS とか ESTA とか取るのにも使うやつです。ビザは電子的にパスポート番号と結びつくので、紙を持参する必要はありません。
Resume/CV
職務経歴書とか履歴書とか言われるものです。"Skilled" を証明する必要があります。フォーマットは特にありません。
卒業証明書・成績証明書
これも "Skilled" を証明するためのものです。英文である必要があります。卒業した大学に行って発行して貰う必要があります。東大の場合は前期教養、後期専門、修士の3種類が必要になります。サイトにはすぐにはできないので郵送で、と書いてありましたがその場でやってくれました。
TOEFL スコア
TOEFL じゃなくても IELTS とかでもいいんですが、必ずスピーキングとライティングが含まれるいくつかのテストのうちから一つ受ける必要があります。全体ではそれほど高いスコアが要求されるわけではないですが、科目ごとの最低点があるのでスピーキングは少し緊張します。
渡航証明(犯罪経歴証明書)
警視庁に行って申請してきました。2週間後にまた取りに行きます。過去10年間に合計1年以上滞在した国での証明が必要で、例えばアメリカの場合は FBI に証明書をリクエストする必要があるようです。
Bupa 加入の証明
メールで申込書を送ると数日で証明書が返信されてきます。

雑多な TIPS

  • 有給が年数に比例するのは日本だけのようです。オーストラリアは年間20日の有給が月ごとに支給され、前借りもできますし、有給を購入することもできます。
  • 健康保険は Bupa という民間ものに強制加入です。上限はありますが、歯列矯正も含めて 10% の自己負担で OK です。保険料は会社がほとんど出してくれるので月数千円で大丈夫です。
  • 税金はおそらく日本と同じくらいです。年金と保険の分すこし手取りは良くなるかもしれません。シンガポールに行く同期は相当税金が安くなるようですが。
  • 気候の良さでシドニーを選んだはずですが、数日前にシドニーで 47℃ という記録的な猛暑日を観測したそうです。
  • 警視庁は受付で目的を言うと一人ずつ各部屋までエスコートされます。渡航証明の発行には指紋をその場の機械で採取する必要があります。

4 件のコメント :

  1. 海外に転勤されるのですね。
    今後のキャリアのことを考えて、「身軽なうちに海外を経験」という選択ができるのは素晴らしいことだと思いました。
    私も今年で社会人2年目が終わるところなのですが、自分のキャリアについて悩んでいたところだったので、ついコメントしてしまいました。
    転勤準備で何かと大変かと思いますが頑張ってください!

    ところで歯列矯正はその後いかがですか?
    こちらのブログも歯列矯正について調べていた事がきっかけで拝読するようになったので、密かに気になっております…!
    次の更新も楽しみにしております!

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    1. いつもご覧いただきありがとうございます。
      歯列矯正についてはまだ続きがあるので近いうちに記事にしようかと思います。

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