この記事は「確定申告をする - 全体の流れ」の一部です。
ここでは証券口座を持っていて、特定口座(源泉徴収あり)もしくは特定口座(源泉徴収なし)に設定している場合の入力の仕方を書いていきます。
手元に「特定口座年間取引報告書」を用意してください。1月に証券会社から送られてくるはずです。源泉徴収なしの口座を持っている場合は、「上場株式配当等・特定割引債の償還金の支払通知書」も必要です。これは配当が「特定口座以外での配当」扱いとなるためです。
一覧画面の下の方の「分離課税の所得」の中の「上場株式等の譲渡所得等」をクリックします。
RSUのときと同じ確認画面が出ます。1は「はい」、2は「いいえ」を選択して「次へ」をクリックします。
(1) は「はい」、(2) は源泉徴収あり特定口座の場合は「いいえ」、源泉徴収無し特定口座の場合は「はい」、(2) ① は「はい」、(2) ② は「いいえ」を選択します。その後『「特定口座年間取引報告書の内容」を入力する』をクリックします。
源泉徴収口座の場合は口座の種類で「源泉徴収口座」を選択し、後は年間取引報告書の内容を転記していきます。「この源泉徴収口座について申告するものを選択してください。」という質問には、「譲渡損益」と「配当等」を選択しておくと、RSUの損益と特定口座の譲渡・配当の損益を全て通算して計算してくれます。それらのうち損失が出たものがあった場合は税金が安くなります。
源泉徴収なし特定口座の場合は、口座の種類で「簡易申告口座」を選択します。特定口座年間取引報告書の内容を転機するのは同じですが、報告書には配当の情報が含まれていないので、別に入力する必要があります。
終わったら「次へ」をクリックします。源泉徴収あり特定口座の場合はこれで終了で、「次へ」をクリックして一覧画面に戻ります(損益通算の確認画面が出ます)。源泉徴収なし口座の場合は『「特定口座以外での配当」を入力する』をクリックします。
課税方法は「申告分離課税」を選択します。給与所得が少ない人であれば総合課税のほうが納税額が安くなるかもしれないので、両方試して安い方を選んでもいいかもしれません。配当等の入力は、今回はエクセルのファイルをダウンロードして行います。まず「配当集計フォームのダウンロード」からxlsxファイルをダウンロードし、その後「読み込む」ボタンを押して読み込みます。
エクセルファイルに「上場株式配当等・特定割引債の償還金の支払通知書」等を参考に金額などを入力していきます。投資信託がある場合は配当が頻繁にあるので入力項目がかなり多くなりますが、源泉徴収額が0円のものは元本払戻金と言って非課税なので入力する必要がありません。源泉徴収額が間違っていると警告が表示される親切設計になっています。こんな感じでごりごりと入力していきます。
「読み込む」をクリックして表示される画面でファイルを読み込みます。
確認画面が表示されるので、支払通知書にある合計金額と一致しているか確認します。問題がなければ「配当所得に反映」をクリックします。
「次へ」を何度かクリックすると、譲渡所得と配当所得を通算した結果の画面が表示されます。利益が出たものと損失が出たものがある場合はそれらが通算されていることが確認できます。私の場合はRSUの売却で損失が出ていましたが、その分証券口座の譲渡所得と配当所得から差し引かれていることが確認できました。
一覧画面に戻ると収める金額(47)の値が変わっていると思います。私の場合は配当から引かれていた源泉徴収分から、RSUの売却損にかかる税金の分だけ還付されることになります。
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